北ア常念山脈 横通岳(2767.1m)、常念岳(2857m) 2016年8月6日〜7日  カウント:画像読み出し不能

所要時間

8/6
4:07 駐車場所−−4:15 林道終点 4:19−−4:33 山の神−−5:22 大滝−−6:15 笠原沢−−6:45 胸突八丁−−7:02 最終水場(水補給) 7:09−−7:49 常念乗越(テント設営) 8:57−−9:52 横通岳(休憩) 12:46−−13:21 常念乗越(幕営)

8/7
 4:14 常念乗越−−5:09 常念岳 5:48−−6:20 常念乗越 6:30−−6:47 最終水場 6:50−−7:11 笠原沢−−8:03 山の神−−8:11 林道終点−−8:16 駐車場所

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2016年8月6日〜7日 1泊2日幕営
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場町営駐車場よりも奥の路側に2か所駐車スペースあり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望2つの山とも大展望
GPSトラックログ
(GPX形式)
1日目(一の沢登山口〜常念乗越〜横通岳〜常念乗越)
2日目(常念乗越〜常念岳頭〜常念乗越〜一の沢登山口)
コメント一の沢コースから常念岳を往復。天気が良すぎて暑かった!


地図クリックで等倍表示
1日目断面図(一の沢登山口〜常念乗越〜横通岳〜常念乗越)
2日目断面図(常念乗越〜常念岳頭〜常念乗越〜一の沢登山口)


林道脇の駐車スペースを確保できた 林道終点のトイレ
標高や所要時間が書かれた標識が要所にある 一の沢沿いを登っていく
滝は見えなかった 男性に追い越される
笠原沢 胸突き八丁で高巻区間に突入
高巻き中 一の沢を横断すると最終水場
最終水場 最終水場の標識
第一ベンチ 第二ベンチ
第三ベンチ まもなく常念乗越
常念乗越
小屋から離れた側のテント場。広い
常念岳 小屋に近いテント場。こちらは狭い
槍ヶ岳が近い ホシガラス
トイレから適度な距離にテント設営
テント場からは槍穂が良く見える 常念小屋
横通岳に向かう。樹林帯は僅かしかない すぐに樹林が開ける
気持ちのいい稜線だが暑い! 横通岳付近は西側を巻く
横通岳南鞍部から見た横通岳。稜線付近に踏跡が見える
横通岳山頂 横通岳から見た東尾根。無雪期はハイマツ地獄
横通岳から見た360度パノラマ写真(クリックで拡大)
横通岳から見た西側の展望(クリックで拡大)
横通岳から見た北鎌尾根
横通岳から見た立山、劒岳
燕岳、餓鬼岳
横通岳から見た涸沢。まだテントは少ない 横通岳から見た常念岳
常念小屋を見下ろす 常念小屋テント場
テント場到着だが暑くて樹林帯で休憩 小屋近くのテント場は大混雑
小屋から遠いテント場も夕方には盛況
日の出前にテントを撤収し軽装で常念岳へ 常念岳に向かうライトの列
徐々に明るくなってくる 山頂手前で日の出
常念岳山頂 常念岳山頂
常念岳から見た槍ヶ岳。山荘の窓が光って見える 常念岳から見た蝶ヶ岳
常念岳から見た蝶ヶ岳ヒュッテ 常念岳から見た木曾御嶽
常念岳から見た東側から穂高連峰
常念岳から見た槍穂
常念岳から見た乗鞍岳
常念岳から見た西側の展望(クリックで拡大)
常念岳から見た北側の展望(クリックで拡大)
常念岳から見た立山、劒岳
常念岳から見た後立山(クリックで拡大)
常念岳から見た南アルプス(クリックで拡大)
下山時は登りと下りの登山者の行列 常念乗越
登山者カウンタ 一の沢到着
山の神が現れれば林道は近い 林道終点
路側駐車が目立つ 駐車余地到着


 今年2回目のテント泊まりは楽をして常念岳とした。月曜日に休めれば日曜日に目いっぱい体力を使うコースを選ぶのだがそうもいかない。常念岳なら一ノ沢から登れば最後まで水を担がなくていいし、最終水場で水を汲めば小屋で水を買う必要もない。おまけに朝早い時刻にテント場に到着できるのでいい場所を確保可能してのんびりできる。翌朝も山頂でご来光を見ても早い時刻に下山可能である。天気予報は文句無しの晴れだった。

 長野市内から一ノ沢登山口は近い。林道終点には車は止められないが一般的な駐車場より先のカーブに道路にはみ出さず数台駐車可能な場所があるのでそこの確保がベスト。定時で会社を上がったので午後9時には到着、先客1台があるだけで確保成功。酒を飲んで寝た。

 翌朝、知らぬ間に隣に車が止まっていた。涼しい時間帯に高度を稼ぐべくまだ暗いうちに出発。林道終点で登山届をポストに入れて登山道へ。迷うような場所はないのでライトの光でも問題ない。沢沿いに進んでいき支流をいくつも越えるため水を持つ必要はないが、今回は1リットルの飲み物を持ってきてしまった。中身が空のボトルで良かったと後悔したが、トレーニングだと思うことにする。

 まだ時刻が早いので歩いている登山者の姿はないが、そのうちに追いついた単独の青年に追い越される。しかしこの青年とは最後はほぼ同時に常念乗越に到着するのであった。もう1名の青年に追い越されたが彼は胸突き八丁で休憩したところで追いつき、その後は私が先行したままだった。下りの人と最初にすれ違ったのは一ノ沢を右岸に渡るところ付近だっただろうか。

 ルートが一ノ沢から離れる場所が最終水場で、ここで濡れタオルで汗を拭って明日の行動用まで含めた水を汲んでおく。2.5kgほど荷物が増えるもここまで来れば常念乗越は近いので許容範囲だ。常念小屋での水の料金にして\500の節約だ。

 最初に追い越された青年と付かず離れずで登っていく。たぶん彼が本日の登りでは先頭だろう。早い時刻に登っているのはほとんどが日帰り組だと思うので私の大ザックは異様だろう。

 最後の最後で森林限界を超えれば常念乗越到着。天気は最高で槍穂がきれいに見えている。時刻は早いが幕営手続き。ここもトイレ料金込み\1000/1人だった。小屋に近いテント場は無人地帯だが今回は奥の広いテント場を使ってみることに。2,3張のテントが撤収中。こちらはひな壇のように整地されていて水平な場所が多いのがいい。端の方の一人用テントにちょうどいいサイズの場所を確保しテント設営完了。

 まだ下界では朝の時間帯であり、このままテント場にいても暇を持て余すだけなので軽装でブラブラすることに。常念岳は明日朝に登るので今日は止めておき大天井岳方面へと向かい、とりあえずの目的地は横通岳とする。

 常念乗越付近はハイマツで森林限界だが、不思議なことに横通岳方面に少し登ると矮小なシラビソ樹林帯に変わる。でも今日のような晴れて暑い日には日影を歩けるので天国だ。でも樹林帯はすぐに終わって今度こそ本物の森林限界を超えてじりじりと日に焼かれながら歩く。それにしても暑い! 気温は高いし風も弱い。日傘代わりに傘でも持ってくればよかった。

 2680m峰を越えた先の鞍部から縦走路を離れて横通岳山頂を目指す。正式な登山道は無いが明瞭な踏跡がある。もっとも、この尾根はハイマツは皆無で砂地の斜面が続くのでどこでも自由に歩けるが。植物を踏まないように注意しつつのんびりと登っていく。

 そして山頂到着。三角点と小さなケルンがある。振り返れば常念小屋の赤い屋根が目立ち、私の黄色いテントもはっきりと見える。横通岳から東には太い尾根が下りていて残雪期には歩いてみたくなる場所だが、無雪期は緑の絨毯が見えているのでハイマツ藪だろう。山頂から東尾根には踏跡は無かった。

 あまりに暑いのでこれ以上歩くのが面倒となり横通岳で休憩。しかし暑すぎて快適には程遠かった。この天気では日影が無いとおちおち休憩もできない。通常の夏山なら今の時間はガスが上がってきて日が翳ってくる頃なのだが、安曇野側からガスが上がってくる気配はないし、頭上もほとんど雲がない。上空まで暖かい空気に覆われて大気の状態が安定しているのだろう。せめて風が吹けば体感温度が下がるのだが微風では・・・。手持ちの物で日影を作ろうとしたが面積は小さいし安定しないしであまり役立たなかった。本当に傘を持ってくればよかったと後悔した。

 暑くてとても日向にいられないのでテントに戻って近くの樹林帯に避難することにした。午後になってもガスは上がってこず安定した晴れが続いていて、歩く分には雷の心配をしなくていいので今日は夕方まで歩けるだろうが、日影にならないテント場はどこの山も日影を探して退避中だろう。横通岳の下りの樹林帯で休めそうな場所を探したが、イマイチ藪状態でテント場まで下り、小屋に近いテント場とを結ぶ細い道の西側に藪が切れて草とコケに覆われたいい日影ポイントを発見、小さなマットを持って潜り込んだ。ここは快適の一言でTシャツだけでちょうどいいくらい。おそらく気温は20℃を越えているのではなかろうか。標高2400mでこれでは歩くには暑すぎる。私が休んでいるのを見て他にも日影に逃げ込んでくる幕営者がいた。3人パーティーで一人は地元松本市在住で2人は神奈川だという。松本市内のタクシー会社に車を置いてタクシーで中房に入り、帰りは三股にタクシーのお迎えが来るという。登山口の駐車場確保の心配が無く、おまけに縦走が可能なこんなプランがあったのだった。タクシー会社もうまいことを考えたものだ。3人で割り勘なら許容範囲の料金だろう。涼しくなるまで彼らとおしゃべり。会社以外の人間と話すのは久しぶりだ(笑)。日が傾いて涼しくなってからお互いのテントに戻った。

 夕方に安曇野側から僅かにガスが上がって一瞬だけブロッケン現象を見ることができた。槍穂側はずっと雲無しの状態が続き、暗くなると北穂高小屋や槍ヶ岳山荘の光が見えた。

 翌朝、薄い雲があるようで満天の星空とはいかないがまずまずの天気で、朝飯を食ってテントを撤収し、4時過ぎに常念岳山頂を目指す。この時刻では山頂でご来光には間に合わないだろうが、展望を楽しんで南アルプス等の遠い山の写真を撮影するには日の出から少し時間が経過した方がいい。さて、今日は南アは見えるだろうか。気温は高めで+10℃。風はほとんど無く体を動かしている分にはTシャツ半ズボンでちょうどいいくらいだろう。出発時からTシャツ半ズボンで動き出す。

 ヘッドライトの列に加わって岩の重なった登山道を登っていく。このルートはハイマツは無く岩ばかりで足跡が残らないので、慣れない人だとライトの光だけではルートの判断が難しい場所があり、登りのペースは全体的に遅い。大集団が小休止に入ったところで先行させてもらう。私は軽装で山頂を往復するだけなのでザックを担いだ縦走組よりもペースが早いのは当然だ。その後も何人も追い越していくうちに薄明るくなり、どうにかライト無しで歩けるようになった。森林限界は明るくなるのが早いので助かる。

 三股分岐付近で日の出を迎えた。みんなカメラを東に向けている姿が微笑ましい。ここまでくれば山頂までもう少しで、最後の急登をこなせば常念岳山頂に到着。

 今日は快晴で文句無しの大展望! 南アルプスは鳳凰三山観音岳から光岳まで見えているが、薄い霞がかかってコントラストは薄かった。東側は雲海の高さが高く奥日光は見えず。でも西側、北側の北アルプスの山々は明瞭に見えていた。南側の蝶ヶ岳ヒュッテのテント場は色とりどりのテントで花盛りだった。山頂には次から次へと登山者がやって来ては槍や穂高をバックに記念撮影していた。

 大展望に満足し下山。下りも人が多く渋滞気味でゆっくりと。デポした大ザックを背負って下山。山頂で長居したので先行するハイカーの姿は多いが、私の下りはめっぽう速いので小屋泊まりの人を含めてかなりの人数を追い越した。林道近くまで下りたところで濡れタオルで全身の汗を拭って2日分の汗と垢を軽く落としてさっぱりしてから短い林道歩き。車はまだ日影に入ったままで涼しくて助かった。当然ながら一ノ沢の駐車場は満杯でちょっとした路肩にも車が目立った。週末がこの天気では当然の結果だろう。

 最後は長野市内まで約1時間半のドライブで締めくくった。良く寝たはずなのに車の運転は眠かった!
 

 

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